という事実は,非常に有名なのでご存知の方も多いかと思います。私のブログでもたびたび取り上げてきました。フェルマーが発見したので,フェルマーの二平方定理(あるいは,二平方和の定理)という名前が付いています。
tsujimotter.hatenablog.com
私の大好きな定理の一つで,見かけによらず非常に奥が深い定理です。そのため,人に話したくてたまらないわけですが,他人に説明しようとすると1つ面倒な問題が発生します。
この「4 で割って 1 あまる素数」という言い回しが,長くて言いづらいのです。この手の説明をしているといちいち「4 で割って 1 あまる素数が・・・」と言わなければならず,とてもまどろっこしいわけです。
「奇数(2 で割って 1 あまる数)」のような名前がついていれば便利なのに・・・。
この問題に対し,鯵坂もっちょさん(アジマティクスの著者)という方が,画期的な解決策を思いつきました。以下のスライドをご覧ください。
簡単に説明すると, で割ったあまりを「春夏秋冬」に対応づけるのです。 で割って あまる素数は 「夏素数」 と呼ぶことにします。
この方法を用いると,先の定理は以下のように簡潔に表せます。
これなら「あれ?4で割っていくつあまるんだっけ?」と考えなくても済みますね。
便利。
さて今日は,もっちょさんの手法をさらに発展させて,163 で割ったあまりの法則について考えてみたいと思います。
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