LaTeXで書かれた文書に画像を挿入したいときは、たいていeps画像ファイルを使います。
論文とかを書いている人たちはお世話になっていますよね。
でもepsなんて、ほかではめったに使いませんし、何しろ生成がいろいろと面倒です。
ほかの画像でもどうにかできないかなと思っていたのですが、どうやら原因はバウンディングボックスと呼ばれる画像の境界を表す座標値にあるようです。eps以外の画像ファイルには、このバウンディングボックスがないのですね。
では、バウンディングボックスを作る方法がないのか、というと・・・探してたらありました。
自分のメモ用に、以下にもまとめておきます。
まず、ebbと呼ばれるコマンドを使います。
TeXインストーラ等を使っている方は、既にインストールされているかと思いますので、コマンドプロンプトで以下のように叩いてください。
> ebb hogehoge.png
すると、画像ファイルと同じディレクトリに .bb というファイルができます。
これが、バウンディングボックスが記述されたファイルです。先ほどのコマンドで自動生成されたのです。
バウンディングボックスはちょうど画像ファイルと同じサイズになっているようなので、特に直接いじらなくてもオーケーです。
(gnuplotでepsを生成すると、グラフのサイズとバウンディングボックスのサイズが一致しなくていろいろ面倒だったりします。)
呼び出す側の.texファイルの冒頭に以下をつけておくことに注意。
(dvipdfmのオプションが重要なようです。)
\usepackage[dvipdfm]{graphicx,color}
読み込むときは通常通り、includegraphics で hogehoge.png を呼び出せばよいです。
このときに .bb ファイルを指定する必要がないのですね。
> platex hogehoge.tex
以上でオーケーです。意外と簡単ですね。
ところで、私の環境では .png も .bb も .tex と同じディレクトリでないとコンパイル時にエラーになってしまいました。
どなたか、.png と .bb の組を、.tex と異なるディレクトリにおいておく方法をお持ちでしたら教えてくださいな。