読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

tsujimotterのノートブック

日曜数学者 tsujimotter の「趣味で数学」実践ノート

日曜数学ってなんだろう

アドベントカレンダー 数学 日曜数学

この記事は 日曜数学 Advent Calendar 2015 の 1日目の記事です。


今年もこの季節がやってまいりました!
そう、アドベントカレンダー です!

アドベントカレンダーといえば、昨年は「明日話したくなる数学豆知識 Advent Calendar 2014」というテーマのものを企画しました。
主に 遠藤逸ノ城 くんの大活躍により、完結させることができました。
記事を寄稿してくださった taketo1024 さん、souichirho.ishikawa さん、そして記事を毎日見てくださったみなさんありがとうございました!!

まだ見てないという方、よろしければお時間あるときに見てくださいね。


さて、2015年のテーマは 「日曜数学」 です。
みなさんのご協力もあって、すでに16日分が埋まっています。www.adventar.org

まだ空きはありますので、今からでも参加したいという方はぜひご登録ください。
今年も25日間頑張って継続したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

ちなみに今回のカレンダーは、URLの末尾が1000番になっています。数学のアドベントカレンダーということで、狙ってとりました。笑


2015年は日曜数学イヤー?

まずは、本テーマのきっかけとなった、いくつかの出来事について振り返ってみたいと思います。

2015年1月には、昨年のアドベントカレンダーに寄稿してくださった taketo1024 さんが主催の「プログラマのための数学勉強会」が始まりました。
(tsujimotterも第1回から第3回まで出演させていただきました)

4月は、第8回 ニコニコ学会β シンポジウム で「数学をテーマとした特別セッション」が企画されました。このイベントは ニコニコ生放送 でも放送され、話題となりましたね。

6月には数学セッション座長のキグロさんと、参加者のちばさん・登壇者のクリスカさんといった方々と一緒に「日曜数学会」というイベントが立ち上がりました。
11月には、サイエンスアゴラの中で「日曜数学100連発」なんていうイベントも開かれましたね。

まさに 日曜数学イヤー と呼べる1年になったのではないかと思います。

たった一人で独学で勉強することはなかなか大変ですが、自分のほかにも数学が好きで勉強している人を見つけると勇気付けられます。
また、面白いことをやっている人に出会うのは「自分も負けずに面白いことをやってやろう」というよい刺激にもなります。

日曜数学とは(tsujimotterの定義)

ところで「日曜数学」って一体なんでしょう。

ここ1年ほど日曜数学者を名乗っていた tsujimotter ですが、こちらのブログでも日曜数学そのものについて触れたことはありませんでしたね。
文章としてきちんとまとめたことはありませんでしたので、この機会にまとめてみようと思います。

tsujimotterが発表のたびに使っている文言は以下のものです。

日曜数学とは「興味の赴くままに趣味として数学を探求すること」である

こうした行為を(休日等を使って)日常的に行っている人のことを、tsujimotter は 「日曜数学者」と呼んでいます。

定義が伝えることは「数学を趣味でやっている人」ということだけなので、いろんな人に当てはまる広い概念だと思います。

もちろん、tsujimotter が勝手に言っているだけなので、必ずしもこれに従う必要はありませんよ。
(実は、2015 年の1月にとあるイベントで話すために必要に迫られて、思いつきで決めた定義だったりします。)

これまで日曜数学者に相当するような人がいなかったかというと、そんなことはありません。ブログで活動をまとめていたり、YouTubeやニコニコ動画で解説動画をあげていたり、twitterなどのSNSで語りまくっていたり、イベントや勉強会で登壇したりなどなど。

ただ「日曜数学者」のような、これらを統一的に扱う言葉ができることで、こうした人たちに注目することができます。こういう人たちの存在に気づくことができるのです。私も、日曜数学者という言葉を作って活動し始めてから、世の中にはこんなにもたくさんの数学好きがいるのかと驚きました!


ちなみに、世界最初のアマチュア数学者として知られているのは17世紀フランスで活躍したピエール・ド・フェルマーです。
彼の本業は弁護士だったのですが、本業の傍らやっていた数学において「整数論の父」と呼ばれる活躍を見せました。
とんでもない業績を上げているので、もはやプロの数学者として扱って差し支えないと思いますが、当時は数学者という職業はなかったそうなのです。

f:id:tsujimotter:20151201015702j:plain:w300

tsujimotter 流の日曜数学の実践例

さて、日曜数学と言っても、何をしていいかわからないという人も多いかもしれません。

参考までに私自身の実践例を3つほどご紹介します。

1つ目はこの「ブログ」です。興味の赴くままに、自分の気になったことを調べて、それを記事にしてまとめています。私のブログでは特に整数論に関する記事が多いと思います。まとめることで、さらに知りたくなって興味の幅が広がっていくことが楽しくてたまらないです。

2つ目は1つ目に似ていますが「人に話す」ということです。自分が楽しいと思ったものを他人と共有できるというのは純粋に素敵なことですよね。そういう意味で、私は「いかにして共感してもらえるか」に力を入れて話すようにしています。そうすることで、興味を持ってくれた方と数学友達になれたり、会話の中から新たなアイデアを得たりすることができるかもしれません。
また、他人に話している過程で「自分がどこまで理解しているのか」知ることができます。独学で勉強しているだけでは気づかなかった、自分の理解が足りない部分に気づくことができるのですね。

3つ目は「プログラミング」です。私の専門は、実は数学ではなく情報系の研究者です。大学ではプログラミングやコンピュータサイエンスについて学んできました。こうしたバックグラウンドを生かした数学の新しい理解の仕方があるのではないかと考えています。

たとえば、プログラミングを使うと数値計算が容易に実行できます。これまで リーマンの素数公式 という複雑な公式や ゼータ関数 を可視化する、といったことをやってきました。リーマンや彼の発見したゼータ関数は19世紀のものですが、現代に近づけば近づくほど、数学は複雑化していき、数式や理論の持つイメージが捉えづらくなっていきます。そういう場合も、自分で手作業で数式をプログラムとして実装することで、理解が深まったり、可視化することで今まで見えなかった側面が見えてきます。

プロの数学者と異なり、日曜数学者は定理の証明を発見することを目的としていないので、必ずしも手で数式をがんばっていじらなくてもいいんです。いろんな理解の仕方がある。その一つが私にとってはプログラミングなのです。

日曜数学者は、私のように平日は別の専門があることが多いです。私の場合はたまたまプログラミングでしたが、みなさん専門はそれぞれです。自分の専門や得意分野、仕事で得た知識・技術などを数学に生かすことができるはずです。料理が得意だったりしたら、数学を料理してあげてもいいかもしれませんよ。

参考:cookpad.com


ほかにも、いろいろな実践を試みています。こちらのスライドにいくつか例がまとまっていますので、よろしかったらご覧になってください。

まとめ

今回の記事では、日曜数学とは何かについてのtsujimotterなりの考えと、その実践方法についてまとめてみました。

もちろん、この定義が絶対というわけではありませんので、みなさんのそれぞれの「日曜数学像」を打ち出していただければと思います。tsujimotterはまったく思いもよらない発想を見るのが大好きなので、そういうものがこのアドベントカレンダーで生まれていったら最高だなと思います。みなさんの「日曜数学」をみた上で、25日の記事で改めてこのテーマに立ち返ってみても面白いかもしれませんね。

また、今回の記事では「日曜数学の取り組み方」についてフォーカスしましたが、寄稿内容はこれに縛られる必要はまったくありません。みなさんが日ごろ勉強している「数学や算数の面白いトピック」。数学に関連する作品・アートの紹介、主催しているイベントの宣伝などなど。私も次の記事は、最近はまっている数学トピックを紹介する予定でいます。

フォーマットも自由です。ブログ記事でも、動画でも、SNSの投稿でも、本アドベントカレンダーのために新規に書き下ろしたものであれば何でもかまいません。

tsujimotter はみなさんが数学を全力楽しんでいる様子が見たいです!

12月25日までの25日間、ぜひ数学を全力で楽しみましょう!!!

予告:

明日は「遠藤 逸ノ城」さんの「第二,第三外国語で数学を読む」というお話です。楽しみですね!

※Advent Calendar 参加者のみなさまへお願いです。記事の終わりには、次の日の方の紹介とできれば記事へのリンクを書いてあげてください。^_^

 

宣伝:ニコニコ学会に出ます!

今月19日に開催のニコニコ学会β 第9回シンポジウム( FINAL)での登壇が決まりました!ちょうどタイミングもよいので、宣伝をさせてください。

こちらのURLからニコニコ生放送で見ることができます。よろしければご覧になってください。live.nicovideo.jp