今回から数回に分けて 虚数乗法 について解説するシリーズをはじめたいと思います。
その初回として「虚数乗法とは何なのか」「虚数乗法の何がおもしろいのか」について、かいつまんで紹介したいと思います。これを機に虚数乗法について興味を持っていただければ幸いです。
概略を紹介する記事ですので、細かいところは理解しなくても問題ありません。詳しい説明は、本シリーズの別の記事でじっくり行いたいと思います。
続きを読む今回から数回に分けて 虚数乗法 について解説するシリーズをはじめたいと思います。
その初回として「虚数乗法とは何なのか」「虚数乗法の何がおもしろいのか」について、かいつまんで紹介したいと思います。これを機に虚数乗法について興味を持っていただければ幸いです。
概略を紹介する記事ですので、細かいところは理解しなくても問題ありません。詳しい説明は、本シリーズの別の記事でじっくり行いたいと思います。
続きを読む今日は 類体論 のステートメント(主張)を述べて、その簡単な解説をしたいと思います。
類体論のステートメントは、大きく2種類あって、
があります。また、今回は単に「類体論」と言っていますが、
の2種類があります。代数体に対する類体論が大域類体論で、局所体に対する類体論が局所類体論です。
今日は、合同イデアル群 を用いた 大域類体論 のお話をします。つまり、代数体についての理論です。
これまでも本ブログで「類体論的現象」についてはいくつか紹介してきましたが、類体論そのものについてまとめたことはありませんでした。本当はずっと以前からまとめたいと考えていたのですが、「無限素点」の取り扱いに自信がなかったためお蔵入りとなっていたのでした。ようやく出してもいいかもしれないと思えるようになったので、出してみたいと思います(間違ったことを言っていたらごめんなさい)。
無限素点に関してはやはり扱いが面倒だと感じたので、前半では無限素点を考える必要のない 「総虚な体」 上に限定した話をします。ただし、今後のことも考えて、後半でおまけ程度に一般の場合の話もします。
ちなみに今回の記事は、今後書きたい記事の前提知識を与えることを目的として書いています。そのため、内容としては最低限のものしか述べないつもりです。ご了承ください。
続きを読む目次:
- 前提知識:素イデアル分解とフロベニウス
- アルティン写像
- 導手とray類体
- 類体論の主定理
- 具体例:ヒルベルト類体
- 無限素点を考慮した修正
- 具体例:円分体
- おわりに
- 参考文献
電磁気学やベクトル解析の講義で「ガウスの定理」や「ストークスの定理」「グリーンの定理」という法則を習ったと思います。これらの法則は一見別々のものに見えますが、微分形式を用いるとこれらの法則を統一的に扱えるという素敵なお話を紹介したいと思います。
最近、この話を理解して楽しくなってしまって、自分なりにまとめてみたくなりました。よろしければお付き合いください。
また、「ガウスの定理」や「ストークスの定理」等の定理の主張は知っているものとして進めます。
名古屋に行った際に,たまたま立ち寄った通りで「双曲幾何学」的な図形をいくつか見かけましたので,テンション上がって写真をパシャパシャしてしまいました!せっかくなので,ブログでもご紹介します。
続きを読むTwitterを眺めていると、とても楽しいツイートが流れてきました。
部分分数分解のこのテクニックなんだ。
— やまごえ@情数教育 (@awellbottom) 2018年4月23日
知らなかった。 pic.twitter.com/DwfFX3JSB4
部分分数分解のテクニックだそうです。私も知りませんでした!
という多項式の積で書かれた分数を、 を使って以下のように置きます。
この を求めよ、というのが部分分数分解の問題です。
続きを読む数学ガール「ポアンカレ予想」を読んでいて(あまり本題に関係なく)感動したのが、不定積分 についてです。
の不定積分は、原始関数 を用いて以下のように表せます。
ここで、 は積分定数です。
高校の時からずっと機械的に(もしくはおまじない的に)
と書いてきたわけですが、この積分定数とは一体何か、というのが今回の主題です。
考えを進めていったら、昨日ブログで書いたド・ラームコホモロジーも出てきてびっくり。よかったら最後まで御覧ください。
続きを読む昨日の記事:
tsujimotter.hatenablog.com