tsujimotterのノートブック

日曜数学者 tsujimotter の「趣味で数学」実践ノート

サイエンスアゴラ2016 数学関連企画リスト

昨日 11/4(木) から 11/6(日)より、サイエンスアゴラというイベントが開催されます。お台場で開催される、科学コミュニケーションの見本市のような大規模なイベントです。tsujimotter も今年は「日曜数学会」として参加します。
www.jst.go.jp

以下のページにいくと企画一覧が見れるのですが・・・、たくさんありすぎて興味ある企画を探すの大変ですね。

プログラム情報 :: 開催プログラム|サイエンスアゴラ scienceAGORA


せめて数学関連だけでもまとめてみようと思いました。

とりあえず、私の知っている限りでリストアップしてみたのですが、ほかに関連しそうな企画はあればぜひコメントください(みずすましさん情報ありがとうございます)。

ご存知の方は、同様のフォーマットでコメントいただけると助かります。

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Da-426 趣味で数学をしよう!

11/5(土)、11/6(日)終日
D会場(東京都立産業技術研究センター) M2階
日曜数学会
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/da_426/

Aa-046 4次元を見てみよう ~情報技術で描く数学の未来~

11/5(土)、11/6(日)終日
A会場(日本科学未来館)1階
数学カフェ
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/aa_046/

Cb-353 科学における発見、数学における発見

11/5(土)13:30-15:00
C会場(産業技術総合研究所臨海副都心センター別館)11階 会議室1
統計数理研究所数学協働プログラム事務局
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/cb_353/

Aa-033 科学と○○、数学と○○のコラボで生まれる新しいコンテンツ

11/3(木・祝)、11/4(金)、11/5(土)、11/6(日)終日
A会場(日本科学未来館)1階
サイコラボ
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/aa_033/

Da-421 数学を聴こう!ドレミの法則

11/5(土)、11/6(日)終日
D会場(東京都立産業技術研究センター)M2階
ソラオト
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/da_421/

Ea-504 図形と空間の不思議 - 敷き詰め模様で遊ぼう!

11/3(木・祝)、11/4(金)、11/5(土)、11/6(日)終日
E会場(フジテレビ湾岸スタジオ)1階
日本テセレーションデザイン協会
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/ea_504/

Aa-032 同人誌からつながる科学コミュニケーション

11/3(木・祝)、11/4(金)、11/5(土)、11/6(日)終日
A会場(日本科学未来館)1階
コミックマーケットの科学系サークル連合(暗黒通信団)
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/aa_032/

Aa-008 ビデオフィードバックを応用した創発的環境映像の活用

11/3(木・祝)、11/4(金)、11/5(土)、11/6(日)終日
A会場(日本科学未来館)1階
科学芸術学際研究所ISTA(イスタ)
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/aa_008/

Aa-080 「考える」をもっと楽しく!パズる広場で体感しよう

11/3(木・祝)、11/4(金)、11/5(土)、11/6(日)終日
A会場(日本科学未来館)1階
アソビディア(ASOBIDEA)
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/aa_080/

Aa-050 作って楽しむ万華鏡の不思議

11/5(土)終日
A会場(日本科学未来館)1階
正多面体クラブ
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/aa_050/

29 の倍数判定法

こんにちは。最近数学をする時間がとれなくてもやっとしているtsujimotterです*1。ちょっとした気晴らしに小ネタを書きたいと思います。

*1:「数学する時間がとれない」というより「数学はしているけど,ブログを書いている暇がない」かもしれません。今,書きたいブログ記事が6個くらい溜まっています。

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日曜数学者向けのイベント備忘録(2016年秋開催)

秋といえば数学の秋!

この秋は、あまりにもアマチュア数学関連のイベントが目白押しだったので、ただただ備忘録的にまとめてみました!
(私の知っている限りなので「このイベントが足りないよっ」とかご要望があれば気軽に @tsujimotter に言ってくださいね〜。載せたり載せなかったりします。)

第一回『お笑い数学座談会』

日時:2016年8月28日(日)
場所:u-ma kagurazaka(東京都新宿区矢来町132-5)
主催:高田和典さん、横山明日希さん

第一回『お笑い数学座談会』

数学和歌を詠もう

日時:9月10日(土)
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(小田急線参宮橋徒歩10分)センター棟
主催:数学のお兄さん&狡猾な狐さん

第一回数学茶屋

日時:9月11日(日)
場所:東京都渋谷区 笹塚区民会館 和室
主催:そくらてすさん
math-tea-house.hatenablog.com

第9回関西すうがく徒のつどい

日時:9月17日(土)/18日(日)
場所:大阪大学理学部(D403,D407)
主催:@kansaimath さん

第9回関西すうがく徒のつどい | 関西すうがく徒のつどい

伝道師になろう 第4弾

日時:9月18日(日)
場所:台東区入谷「Sooo dramatic」
主催:@dend0619


数学カフェ「圏論」

日時:9月24日(土)
場所:


第2回 日曜数学会 in 札幌

日時:9月24日(土)
場所:Sapporo Cafe
主催:@tsujimotter

第2回 日曜数学会 in 札幌

現在、絶賛参加者募集中です!!
翌日 9/25(日) は札幌芸術の森で開催の展覧会「エッシャーの世界」に行く
イベントも企画中です!

第7回 日曜数学会

日時:10月1日(土)
場所:東京のどこか
主催:キグロさん
https://www.facebook.com/events/858311494303516/ (←追記しました!)



映画「奇跡がくれた数式」公開

日時:10月22日(土)公開
場所:映画館(詳しくは下記)
kiseki-sushiki.jp

サイエンスアゴラ

日時:11月3, 4, 5, 6 日
場所:お台場
www.jst.go.jp



すでに終わったイベント達

終わってしまいましたが、夏休みにはこんなイベントも実はやっていました。
せっかくなので紹介します。
参加できなかったけど「来年こそは!」という方は、要check it!! です!

第一回お笑い数学教室@大阪

日時:8/16
場所:大阪市立 都島区民センター 会議室4
主催:高田和典さん、他3人

『第一回お笑い数学教室@大阪』

ロマンティック数学ナイト@tokyo #2

日時:8/19
場所:SuperDeluxe
主催:ロマンティック数学ナイト

ロマンティック数学ナイト@tokyo #2

伝道師になろう+日曜数学会

日時:8/21
場所:ニューロカフェ

伝道師になろう+日曜数学会

第一回『お笑い数学ネタ選手権』

日時:8/21
場所:東池袋第四区民集会室2階会議室
主催:高田和典さん、横山明日希さん
第一回『お笑い数学ネタ選手権』


追記:伝道師になろう (8/21) で辻が発表した資料

せっかくなので、私が発表したスライドを貼っておきますw
「趣味で数学を愉しむ行い:日曜数学」の楽しさを伝道してきました!
上のイベントで英気を養って、ぜひみなさん、一緒に「日曜数学」しましょう!

www.slideshare.net

Wieferich 商を計算する

こんばんは。今日は簡単な記事を書きたいと思います。

経緯

インテジャーズさんの以下の記事:
integers.hatenablog.com

でこんなことが書かれていました。

 1093 3511 が実際にWieferich素数であることを証明しようと思うとき、愚直にコンピュータで  2^{p−1}−1 を計算して実際に  p^2 で割り切れることを確認するという方法があるでしょう。

誰かに  \frac{2^{1092}−1}{1093^2} および \frac{2^{3510}−1}{3511^2}
の数値を教えていただいて、ここに掲載したいという願望がありますが、とりあえずコンピュータの知識がない私には計算できません。

「愚直にコンピュータの計算」

これはやるしかないですね。笑

ということで,2つの Wieferich 素数に対応する Wieferich 商

 \displaystyle \frac{2^{1092}−1}{1093^2}

 \displaystyle \frac{2^{3510}−1}{3511^2}

を計算したいと思います。

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8 と 9 の黄金ペア:カタラン予想

本日は 8 月 9 日ということで,8 と 9 のペアで作られる数学のお話をしましょう。

 8 という数は  2^3 で3乗数, 9 という数は  3^2 だから平方数ですね。これらの数の差は  1 なので

 3^2 - 2^3 = 1

が成り立ちます。すなわち,「べき乗数 ひく べき乗数」が1となっているわけです。

ここで「このような数の組は,8 と 9 のほかにもあるか?」という疑問が湧いてきますが,

そんな数の組は存在しない

と主張するのが,今日紹介する「カタラン予想」です。つまり, 8 9 の組は,数ある自然数の組の中でも特別な,いわば「黄金ペア」だというわけです。

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接吻数問題 と 24 次元リーチ格子

「接吻数問題」という数学の問題があります.なんとも変な名前の問題ですが今日はそのお話です.

実は今回のテーマは,私が1年半前に書いた 691 の記事 に深く関連しています.私のブログでしばしば取り上げている「ラマヌジャンのデルタ」や「保型形式」といったトピックにも深く関連しています.

上記をブログで書いた当初は,今回のテーマ(特に「リーチ格子」について)はまったく理解していませんでした.調べても調べても私が理解できる解説に行き当たらず,諦めて断念してしまっていたのです.

ところがついさっき,ふと調べ直してみたところ,当時どうしても理解できなかった概念が,なんともすっきり理解できてしまいました.これまでの蓄積した知識が数珠つなぎ的につながったような不思議な感覚でした.

「これはブログにまとめるしかない!」と思い立って,興奮を抑えつつ(あまり抑えきれていませんが)この記事を書いています.


小難しい話も入ってきますが,とてもわくわくするトピックだと思いますので,ぜひご覧ください!

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巷で話題のカーマイケル数・カーマイケルの定理について

最近こんなニュースが話題になっているようです。中国人の一般男性が「カーマイケル数」を導出する方法を再発見した、とのこと。
news.livedoor.com

一部引用すると

河南省の青年・余建春さんは短大卒でここ数年は、アルバイトで生計を立てている。そんな余さんは数学が大好きで、「カーマイケル数」を導く新たな計算法を発見したという。米ミズーリ大学の数学者は、「この計算方法で、正しいカーマイケル数が導けることを確認できれば、大発見」としている。中青在線が報じた。

とのことです。

CNNの記事もみつけました。どうやらこっちが元ネタのようです。
edition.cnn.com


実は、これらのニュースで登場する「カーマイケル数」が、前回投稿したばかりの「フェルマーの小定理」と非常に縁が深いのです。これはよいタイミングだなと思いましたので、今回はカーマイケル数についてご紹介したいと思います。

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