Twitterを眺めていると、とても楽しいツイートが流れてきました。
部分分数分解のこのテクニックなんだ。
— やまごえ@情数教育 (@awellbottom) 2018年4月23日
知らなかった。 pic.twitter.com/DwfFX3JSB4
部分分数分解のテクニックだそうです。私も知りませんでした!
という多項式の積で書かれた分数を、 を使って以下のように置きます。
この を求めよ、というのが部分分数分解の問題です。
続きを読むTwitterを眺めていると、とても楽しいツイートが流れてきました。
部分分数分解のこのテクニックなんだ。
— やまごえ@情数教育 (@awellbottom) 2018年4月23日
知らなかった。 pic.twitter.com/DwfFX3JSB4
部分分数分解のテクニックだそうです。私も知りませんでした!
という多項式の積で書かれた分数を、 を使って以下のように置きます。
この を求めよ、というのが部分分数分解の問題です。
続きを読む数学ガール「ポアンカレ予想」を読んでいて(あまり本題に関係なく)感動したのが、不定積分 についてです。
の不定積分は、原始関数 を用いて以下のように表せます。
ここで、 は積分定数です。
高校の時からずっと機械的に(もしくはおまじない的に)
と書いてきたわけですが、この積分定数とは一体何か、というのが今回の主題です。
考えを進めていったら、昨日ブログで書いたド・ラームコホモロジーも出てきてびっくり。よかったら最後まで御覧ください。
続きを読む昨日の記事:
tsujimotter.hatenablog.com
数学ガールの第6巻「ポアンカレ予想」がついに発売されましたね。tsujimotterも夢中になって読んでいます*1。
今回の数学ガールのテーマは「ポアンカレ予想」です。「位相空間」や「多様体」といった幾何学のトピックがたくさん登場して、普段は数論ばかりで幾何学に触れてこなかったtsujimotterにとっては、大変勉強になる本となっています。数学ガールを読んで、頭の中が幾何学モードになっています。
さて、本日のブログ記事の主役は 「ド・ラームコホモロジー」 です。ド・ラームコホモロジー、多様体という幾何学的な対象の上で考えられる「微分積分」に深く関連した重要な概念です。以前からブログに書きたいと思っていたのですが、なかなか取りかかれませんでした。せっかく頭が幾何学モードになっているので、熱があるうちにブログにまとめたくなったのです。
「ド・ラームコホモロジー」については、以下の本の3章が大変参考になります。今回の記事の元ネタでもあります。
少し長い話になりますが、面白い内容だと思いますので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
*1:tsujimotterは数学ガールの大ファンで、全巻持っています。札幌に住んでいた頃(ちょうど第5巻が発売された頃ですが)は、数学ガール読書会なるイベントを開いたこともありました
みなさん、ヘンゼルの補題 という定理をご存知でしょうか。
ヘンゼルの補題は、整数論についてのとても重要な定理の一つです。 進数 という、現代の整数論において必須とも言える概念とも深く関連します。
でも、ちょっとだけややこしい。今日はこの定理の紹介を試みようと思います。
続きを読むしばらくブログの更新をしていなかったので、久しぶりに私の日曜数学に関する近況報告をしようと思います。
続きを読む2018年のセンター試験の問題が気になって 数学Ⅰ・A だけ解いてみました。どれもなかなか面白い問題だったのですが、特に 第4問 が個人的に面白かったので、今日はその問題の解説をしたいと思います。
今日は、前回紹介した「合同ゼータ関数のリーマン予想(ヴェイユ予想)」の応用を紹介したいと思います。
tsujimotter.hatenablog.com
楕円曲線の 有理点の個数には面白い法則があります。
上定義された楕円曲線 の 有理点全体を としたとき、その位数は
の不等式によって評価できます。これが、楕円曲線の ハッセの定理 と呼ばれるものです。ハッセの定理によって、 上の楕円曲線の有理点の個数を見積もることができます。
実はこのハッセの定理は、合同ゼータ関数のリーマン予想の帰結となっていて、今日はこのことについて解説したいと思います。ハッセの定理の他に、ラマヌジャン予想にも少し触れたいと思います。
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