昨年の12月には、tsujimotter はこんな企画をやっておりました。
明日話したくなる数学豆知識 Advent Calendar 2014 - Adventar
「明日話したくなる数学豆知識」をクリスマスまでの毎日交代でブログ記事で書いていく、という企画です。tsujimotter は言い出しっぺだったので、ほぼ半分の記事を書く事になりました。
結構しんどかったこのアドベントカレンダーでしたが、これ以降も、ブログを毎日続けていこうという気分になってきています。
それは、以下に挙げる3つの理由により、「アウトプットしないことが損である」と思うようになったからです。
1つ目は「自分が最初の人になれるから」です。最近、「自分がそのうち書きたいなと思っていた記事を、ほかの人に先に書かれる」というシチュエーションを体験することがありました。正直、悔しい。なんでもっと早く書かなかったのだろうと。こうなるともう、そのテーマでは書きづらくなってしまいますね。
2つ目は「頭の中が整理されるから」です。最近ちょくちょく、ブログだけでなくリアルの場でも数学の話が出来るようになってきました。このときに、面白くしゃべれたな、と思うときと、そうでないなと思うときがあります。前者の方は、たいていブログやスライドにまとめた経験があるテーマで、後者はどこかの本で読んだだけの知識である事が多いです。したがって、アウトプットすることによって、話のポイントが整理されて人に楽しく伝えることができるようになるのです。何度かプレゼンしたりブログでも書いた経験のある「正多角形の作図」の話や、「ガロア理論」の話、「リーマンの素数公式」の話なら、何時間でも話していられる自信があります。一方、「平方剰余の相互法則」の話は、大好きなテーマであるにもかかわらず、いまいちポイントが押さえられません。ブログを書くことで、話のポイントが整理されて伝えやすくなるのですね。
3つ目が一番の理由ですが「書けば書くほど書くためのコストが下がるから」です。アドベントカレンダーによって、ほぼ2日に1回書くという、ある意味「苦行」を体験したわけですが、これによって一回のブログを書くためにかかる時間が短くなりました。精神的な負担も減ったように感じます。
この話をすると、どうしてもハンター×ハンターの話を思い出してしまうので、話してもいいですか。(ハンター×ハンター知らない方ごめんなさい。)
ネテロ会長という、ハンター×ハンターの世界でほぼ最強といえるハンターが居まして、彼が何をやってそこまで強くなったのか、という話が面白いのです。
彼は武道の達人で、武道一筋で育ってきました。その彼が、自分を育ててくれた武道に恩返しをしたいと考えて、毎日一万回の「感謝の正拳突き」をはじめることにしたのです。
最初は一万回突き終えるのに、丸々一日かかりました。突き終われば倒れるように眠り、また一万回突く。このように、毎日毎日一万回を続けていったネテロは、しばらくして異変に気づきます。なんと、一万回突き終わっても日が暮れていないのです。
そして、さらに正拳突きを続けた結果、最終的にこうなります。
・・・
さて、話を戻すと。笑
最近では、1つの記事を書くのに、だいたい3時間はかかります。昨日の記事も、計ったらだいたい3時間かかっていました*1。
家に帰ってから、3時間なので、寝る時間を削ればなんとかなるかな、といった感じです。若干辛いですが、最初のうちは一日がかりで書いていたことを思うと、ずいぶん改善したのだと思います。また、以前書いた記事が、参考ページとして使えるようになってきたので、楽になったという場面も増えてきました。
このまま毎日続けていけば、そのうち1時間、30分と短くなって、ついには音速で書けるようになったりはしないかしら。
というわけで、今、数学に対する「感謝の正拳突き」をやっております。いつまで続くかわかりませんが、生暖かい目で見ていただけると幸いです。
音速になったら・・・褒めてください。笑
それでは。
参考文献?
ハンターxハンターの全巻はこちら。
- 作者: 冨樫義博
- メディア: コミック
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ちなみに、「感謝の正拳突き」が登場するのは25巻です。さっき原作読んで確認しました。
- 作者: 冨樫義博
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/03/04
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*1:ちなみに、この記事は一時間かかっていない。笑