最近、タイムラインで
という話をよくみかけます。とても面白い現象ですね。
この問題については、id:egory_cat さんのブログにて、一般の 進法に対して証明が与えられています。
egory-cat.hatenablog.com
ブログを拝見させていただきましたが、とても面白かったです!
要するに、分子の数 は
に対して を代入した数であり、分母の数
に対して を代入した数であり、これらの比
の小数部分が十分小さな値となることを示せるわけですね。
一方で、Twitter上でこんなツイートも見かけました:
(987654321-1)/(123456789+1) = 8 pic.twitter.com/KWrcpmyF11
— Poo-Sung Park (@puzzlist) 2021年3月30日
なるほど、上の記号を用いて
が成り立つと言うわけですね。これは面白い。
この関係から、一般の 進法において
が成り立つことを示唆されますが、これは成り立つのでしょうか。
その答えはイエスです!
一般の で成り立ちますので、実際に証明してみましょう!
id:egory_cat さんの記事より
が成り立ちますので、これを使って変形しましょう。
したがって
となり、綺麗に だけが残りましたね!
元の問題に立ち返ってみると、この式の分母を「ちょっと小さく」して、分子の方を「ちょっと」大きくすると、 より少しだけ大きな値になるというわけなんですね。
いやー、数学ってうまいことできていますね!!
これで証明は完了しましたが、少し疑問が残りました。この結果って、定義に戻って考えると
ということを表しているわけですよね。これって級数のままで証明できたりしないでしょうか。
もし思いついた方がおられましたら、コメントで教えていただけるとうれしいです。
それでは今日はこのへんで!
(とても楽しい記事を公開してくださった id:egory_cat さんに感謝です!)
追記
最後の
という式ですが、直接証明する方法をOTTYさんから教えていただきました。許可をいただきましたので、転載させていただきます。
に加えて、 を次のように定義します。
これは と代入すれば、 となります。つまり、 の最後の桁だけ抜いた数というわけですね。
ここで、次のような関係が成り立ちます:
はそれぞれ
と対応しています。
これらを使うと、次のように目的の式が得られます:
面白いですね!!
OTTYさんありがとうございます!